続けてさえいれば、と思っていた。
続けてさえいれば、いずれ何とかなるだろう。
そう思ってました。とにかく絶やさないことが大切なのだと。気持ちが途絶えさえしなければいずれ好機は巡ってくる。続けてきた時間が自分を強くしてくれる。そうして手にしてきたものは沢山ありました。どれも大切なモノです。
どっかで掛け違えたんでしょうか?
それを守る為なのか、それまでを守る為なのか。これじゃあただ続けているだけだ。何とかなるも何も無い。続けていく為に僕が目指した形を切り捨てて、何が残るんだろう?逆じゃないか?違う。つまりはプロセスが間違っていたってことなのか。
「こういうのを目指していたわけではなかった。」
「じゃあどういうのを目指していたのだろう?」
それさえ見失った。ただ惰性以上の気持ちでどこかを目指して続け続けるだけのことはまさしく幽霊船と呼ぶにふさわしい。だんだんとそうなっていった。そこは多分、もう僕の場所ではない。一体誰の場所になってしまったんだろう。ただ、みんながいる場所。公園か何かだろうか。僕は税金を貰って公園の管理をしているわけじゃない。し、僕が好きな人達は公園に来たわけじゃなかった。僕と公園で出会ったわけではなかった。
みんなは良い人だ。そして、賢明な人だ。だから僕に答えを明示したりしない。でも、僕の場所じゃなくなっているかもしれないこの場所について、僕の中に答えなんてあるんだろうか?