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やぎ座のヒトリゴト

僕の思ったことを書いていきます。雑記ブログです。

「夜は短し歩けよ乙女」を再読しました。

「再読しました。」といっても半年近く前だったりするんですけどね(--;)

久しぶりの読書記事ということで、今回は昨年映画化されて話題になったこの一冊を紹介したいと思います。

夜は短し歩けよ乙女

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概要

著者:森見登美彦 刊行:2006年11月

森見さんの名前が大きく知られるキッカケになった一冊なんじゃないでしょうか。作品自体は当時から評判で僕も初めて手に取ったのは5年以上前なんじゃないかと思います。京都に住む大学生であるところの「私」が麗しき黒髪の乙女との薔薇色なキャンパスライフを手にするべく、3回生という大学生活の折り返しにありながら泥臭く奮闘するという話です。話は季節ごとに4つの章で描かれていて、四季の彩り鮮やかな京都市を舞台に奇奇怪怪な語り口調で不思議な魅力を帯びた登場人物達が動き回ります。文庫本では解説で「三月のライオン」の羽海野チカさんが絵を描いてるのも素敵なポイントだったりします。

感想

森見ワールドですよね。本作に限らず森見さんの書いた作品は舞台に自身が大学生活を送ったであろう京都市が据えられることが多いのですが、描き出される京都の街の魅力的なこと魅力的なこと。森見さんの作品を読んで「京都に行きたい!」と思った人は大勢いるんじゃないでしょうか。斯く言う僕もその1人、そしてその独特な文章に魅せられてヘンテコに難しい言葉を使うようになってしまった1人でもあります。どこか古さを感じさせるような小難しい言葉も使われながら不思議と読んでいて気持ちがいい。作者さんの頭脳は一体どんな要素で構築されてるんでしょう?

というように、クセの強い作風なんですが、話の内容自体はとってもポップ。恋愛モノだし文章量も多くはないしで読みやすいです。いろんな人が楽しめる作品なんじゃないかと思います。果てしなき森見ワールドの入り口にひとつ、手に取ってみてはいかがでしょう?

 

 

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 (最終更新:2018/06/12)